ジェミニウィング(筐太郎29スタンダード筐体)

実機について

幾千の流星が降り注いだ年、世界は蟲に覆われていた。
人々は孤立し、街は滅び、植物に埋め尽くされていた。
蟲たちはさらに勢いを増し、残された僅かな地さえも蝕んでいく。
そして、ついに最高機密指令第307号、コード名"ジェミニウィング"は発動された!


1987年10月、テクモ(コーエーテクモゲームス)から登場した、縦スクロール式シューティングゲーム。
ショットとガンボールを駆使して、大量に迫りくる不気味な蟲達や巨大生物を撃破する。
2人同時プレイ可能。全7ステージ。

8方向レバーと2つのボタン(通常攻撃とガンボール使用)で戦闘機を操作する。
攻撃ボタンを押すと、前方2連装ショットで攻撃する。ボタンを押し続けると連射も可能。
但し、他のシューティングゲームの様にパワーアップしない。

中型の敵"ブリンガー"が、様々な紋章が描かれた球体"ガンボール"を多数引き連れて現れる。
数発攻撃して撃破すると画面中にガンボールが拡散される。取得したガンボールは自機の後部に次々と連結される。
ブリンガーを倒さずにガンボールを奪取する事も可能だが、自機のガンボールに接触されると逆に奪われてしまう。
因みにガンボールを持たせた状態でブリンガーを攻撃すると、1発撃つ毎にガンボールの内容が変化する。
必要なタイミングでガンボールボタンを押すと、取得したガンボールの効果が即座に発動する。
「スピードアップ」や「1UP」等も通常のガンボールと同様に、取得してもボタンを押さなければ効果が獲得出来ない。
更に取得した順番でそれぞれの効果が発動するため、特に「1UP」が混ざっている時は注意が必要になる。
ガンボールの使い過ぎも難易度が上がるが、逆に温存しても無意味である。
ガンボールの種類は以下の通り。効果はガンボール1個で1回のみ。

  • 3ウェイ…三方向矢印の紋章。3方向に大きな扇状弾を発射する。
  • ワイドビーム…十字状の紋章。画面横一杯に広がったビームを放つ。
  • スゥイングファイヤバー…炎の紋章。一定時間、長く伸びた火炎で前方を左右に薙ぎ払う。
  • ホーミングミサイル…ミサイルの紋章。敵を追尾するミサイルが発射される。
  • スパークハリケーン…手裏剣の紋章。高速回転するスパークリングが画面中に広がる。
  • スピードアップ…[S]と描かれている。使用すると自機の速度が上昇する(2段階まで)
  • スコアアップ…数字が描かれたボール。使用するとボーナスが入る(最大10万点)
  • 1UP…翼が付いたハート型になっている。使用すると自機の残数が増える。
2人同時プレイの場合、お互いのガンボールも奪い合える。
これを利用して、ガンボールを持っていない相手にガンボールを分ける事も出来る。
なお、1プレイヤー機・2プレイヤー機のデザインは全く異なるが、それぞれに性能差は無い。

※…ミニチュア作品は、同社の純正筐体「筐太郎29スタンダード筐体」を使用。

作品&戯言 2018年3月の作品テーマは「テクモ」(旧社のテーカン、更に現在のコーエーテクモゲームスも含む)です。
例によってテーブル筐体では分かり辛いので、強引に同社の純正ミディ筐体に載せちゃいました。

このゲームは近所の雑貨屋に、汎用アップライト筐体で稼働していました。
正直、「スターフォース」のような爽快感を期待していたんですが、あまり連射力を必要としないし、
ガンボールも大事にストックしていても、いつの間にか横から敵に盗られちゃったり…
…かと言ってガンガン使うと、今度は大量の雑魚に対処出来なくなったりして意外と使い所が難しいシステムです。
結局、2〜3回くらいしかプレイしませんでした。


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